分格を学ぶシリーズ第二回目です!
今回は分格(partitiivi)を使って比較級を表すときのルールを整理します。
比較級って「-mpi」ってやつだね。
「Karhu on isompi kuin kissa(クマはネコより大きい)」みたいな。
そう、それを分格で表せるの。
そうすると「kuin」が省略できるんだよ。
比較級を分格で表す
「クマはネコより大きい」
このような比較は「-mpi kuin」と表すと習います。
Karhu on isompi kuin kissa.
クマはネコより大きい。
しかし、分格を使って次のように表すこともできます。
Karhu on kissaa isompi.
クマはネコより大きい。
この二つは全く同じ意味になります。
全く同じなら、どっちの表現を使ってもいいんだね?
そうだね。
「流れ的にこっちが自然に聞こえる」って時もあるかもだけど。
とりあえず「こういう言い方もある」って知っておくのは大切だね。
フィンランド語の語順はわりと自由なのですが、基本この表現は次のような順番になっています
主語 + 動詞 + 分格(partitiivi) + 比較級(komparatiivi)
Hanako on Hiroshia nuorempi.
ハナコはヒロシより若い。
例文をいくつか作ると、語順のリズムが分かってくるよ。
なお比較級はかならず原型ではなく、内容によって格変化します。
He olivat meitä parempia.
彼らは私たちより優っていた。
※Heは複数なので比較級も複数になる
Jää on vettä kylmempää.
氷は水より冷たい。
※氷は数えられない名詞なので比較級は分格になる
また形容詞だけでなく、副詞が比較の形になった「-mmin」も同様の扱いができます。
Jänikset juoksevat kilpikonnia nopeammin.
うさぎは亀より早く走る。
また「enemmän(より多い)」や「vähemmän(より少ない)」など、必ずしも「-mmin」で終わらない副詞の比較級もあるので注意してください。
Auto maksaa polkupyörää enemmän.
車は自転車より値段が張る。
以上です!
一つの内容をいろんな言い方で表せるようになると自信がつくよ💪