フィンランド語で「言う」「話す」と言えば、sanoa、puhuaが代表的な動詞です。
しかし、それ以外にも話し方を表す動詞があります。
今回は5つの動詞を紹介します。
- kuiskata
- mumista
- mussuttaa
- huutaa
- huudahtaa
話し方を表す動詞
小さな声でひそひそ、静かに話すは「kuiskata」です。
kuiskata
ささやく、静かに話す、ヒソヒソ話す
なおジブリ映画の「耳をすませば」はフィンランド語で「Sydämen kuiskaus(心のささやき)」、「おもひでぽろぽろ」は「Eilisen kuiskaus(昨日のささやき)」です。
Joku kuiskaa minun korvaan.
誰かが私の耳にささやいた。
小さな声でハッキリ話さず、もごもご、ぶつぶつ言うは「mumista」という動詞で表します。
mumista
ちいさな声で不明瞭に話す、もごもご言う
Hän mumisee jotain japaniksi.
彼女は日本語でなにかモゴモゴ言っている。
口をあまり開けずに話しているイメージがあるな。
似たような表現に「mussuttaa」もあります。
こちらも不明朗に話すという意味ですが、「ぶつぶつ文句を言う」といったネガティブなニュアンスのある口語表現です。
「音を立てて食べる」という意味もあります。
mussuttaa
不明瞭に話す、ぶつぶつ文句を言う、苛立たせるように話す、音を立てて食べる
Opiskelija mussuttaa uudesta opettajasta.
学生は新しい教師についてブツブツ文句を言う。
Lapsi mussuttaa spagettia posket pullollaan.
子供はほほを膨らませてモグモグ食べる。
効果音のような「mussun-mussun」という表現も見たことあるよ。
ぶつぶつ、もぐもぐ的な感じかな?
逆に大きな声を出して叫ぶことは「huutaa」です。
大きな声で主張する、注目を集める、注意を促す、驚くなど、さまざまな場面で使えます。
huutaa
叫ぶ、大きな声を出す
Huuda kun tarvitset apua.
助けが必要な時は叫びなさい。
なお、ビックリマークのことをフィンランド語では「huutomerkki(叫びマーク)」と言います。
「huutaa」はいろいろな叫びを表していますが、「huudahtaa」という叫び方もあります。
こちらは短く、早く叫ぶといったニュアンスです。
huudahtaa
(短く、早く)叫ぶ、大きな声で言う
“Ai!”. Potilas huudahti verinäytettä otettaessa.
患者は採血の際ギャっと叫んだ。
今回はここまで!
フィンランド語での表現の幅をどんどん広げていきたいですね!