フィンランド語の名詞、形容詞「kaikki」にまつわるルールを紹介します。
あれ?みんなどこ行った?
Kaikki ovat pihalla.
みんな庭だよ。
Kaikki ovat…?
Kaikki onって表現も聞いたことあるなぁ。
複数系、単数系、どっちの表現が正しいの?
両方正しいよ。
でも意味が変わるよ!
フィンランド語では「みんな、全ての人、全部のもの」を「kaikki」で表します。
よく聞く言葉ですが、ややこしいルールがあり、使い方に迷うこともしばしば…。
複数形か単数系か迷いがち。
そこで今回は「kaikki」にまつわるルールの一部を紹介します。
kaikkiが名詞のケース
「kaikki」は名詞として使うことのできる言葉です。
「kaikki」だけで「みんな、全ての人、全部のもの」という名詞になります。
英語の「everyone」「everything」だね!
では、ここからが第一のルール。
名詞の「kaikki」が「みんな(全ての人/everyone)」という意味で使われる場合は、あとに続く動詞が複数形になります。
Kaikki ovat kotona.
みんなは家にいる。
「みんな(人)」なので、ollaがovatと複数形になるんですね。
Kaikki rakastavat Hannaa.
みんながハンナを愛している。
なるほど!複数系=人ってことね。
これは「kaikki」が主語でないケースにも当てはまります。
たとえば「私はみんなを愛している」なら、「みんなを」が複数形になります。
Rakastan kaikkia.
私はみんなを愛している。
ちょい待ち!
単数系の分格はkaikkea
複数形の分格はkaikkia
…だね?
正解!
では名詞の「kaikki」が「全て(全てのもの/everything)」という意味で使われる場合はどうでしょう?
あとに続く動詞は単数系になります。
Kaikki on kunnossa.
全て問題ない(うまく行っている)。
「全て」なので今度は動詞のollaが単数系のonになっています。
Kaikki meni rikki.
全てのものが壊れた。
「kaikki」が主語でないケースも…もちろん単数系ですね!
Matti varasti kaiken.
マッティは全てを盗んだ。
単数系の属格はkaiken
複数形の属格はkaikkien
その調子!
最後に例文です。
複数、単数に気をつけて見てみて下さいね。
複数形
Kaikki ovat lähteneet kotiin.
みんなは家に帰った。
単数系
Kaikki on ajanhukka.
全部が時間の無駄だ。
複数形
Naapuri on tutustunut kaikkiin.
隣人はみんなと知り合った。
単数系
Mummo tietää kaiken.
祖母は全てを知っている。
以上です。
Kaikkiシリーズ、続きます!