フィンランド語の表現「olla rästissä」の使い方をいくつか紹介します。

先生からメールが来たぞ。
「Tehtäväsi on rästissä.」
どういう意味だろ?

もしかして、やってない課題があるんじゃない?

うっ、なぜそれを…😱
もしや「olla rästissä」ってやってないって意味?

まあ、そういう意味もあるけど…。
よし、深掘りしてみよっか。
意味と使い方
やるべきことが滞っている、未処理のとき「olla rästissä」という表現を聞くことがあります。
rästiは「やらなければならないのに、まだやっていないこと」を指す言葉で、これを「olla rästissä」と表現すると「○○がまだやっていない状態である」「やらずに溜まっている状態だ」という意味なります。
olla rästissä
滞っている、やり残している、遅れ・遅延している、未処理な状態である
この表現はあらゆるケースで使うことができます。
- 学校の宿題・課題が溜まっている
- 仕事のタスク・書類が滞っている
- お金の支払いが遅れている
- 家事・用事が後回しになっている
- 連絡・返信・やり取りが滞っている
例文です。
Kotitehtävä on rästissä.
(やるべき)宿題をやり残している。
Vuokra on rästissä.
家賃が未払いだ/滞っている。
この表現は「rästissä oleva〜」とすることで、修飾表現として使うこともできます。過去形の場合は「rästissä ollut〜」とすればOKです。
Rästissä olevat laskut kasvavat.
滞納している請求書が増加している。
Rästissä ollut remontti on tehty.
やり残していたリノベーションを終えた。
また「Minulla on〜rästissä」と「私には〜が溜まっている/未済の〜がある」という表現にすることもできます。
Minulla on sähköposteja rästissä.
私には返信していないメールが溜まっている。
もちろん、主語は私でなくてもOKです。
Pomolla on projekteja rästissä.
上司には滞っているプロジェクトがある。

ん、そういえば似た表現なかったっけ?
さて、ここで「それってolla tekemättäと同じでは?」と思う人もいるかもしれません。「olla -matta/mättä」で「○○をしていない」と、とても似た表現になりますよね。
Essee on kirjoittamatta.
エッセーを書いていない。
この違いはなんでしょう?
それは「rästi」が「やらなければいけない」という意味が含まれていることです。
「Essee on kirjoittamatta.」だと、エッセーを書いていないことだけ述べています。そこには宿題を本当は済ませてしまわないといけないのに、やっていないというニュアンスは含まれません。
Essee on rästissä.
(書かねばならない)エッセーをやり残している。
まあ、文脈をわかった上で話していれば、必ずしも問題を招く違いではありませんが、覚えておくと良いと思います。
他にもrästiを使った表現はありますが、今回はここまで!
以上!
