フィンランド語の動詞「varastaa」の意味、例文などを紹介します!
varastaa?もっと難しい単語にすれば?
この単語にも深い世界があるんだよ!
varastaaの意味
フィンランド語の動詞、varastaaには「盗む」という意味があります。
初級クラスで習う単語なので「もう知ってるよ😏」と思うかもしれません。
しかし、「時間を盗まれる」といった比喩表現もありますし、スポーツで使われることもあります。
- (もの、実態のないものを)盗む
- フライングスタートする
- 盗塁する
varastaa
盗む、フライングする、盗塁する
せっかくなので、varastaaをマスターしてやろうじゃないですか。
盗まれるのは金品だけじゃないしね。
スポーツで使われてるとは知らなかった!
それぞれの意味を見ていきましょう。
(ものを)盗む
まずは「(ものを)盗む」です。
日本語でもそうですが、盗み方によって使われる動詞は違います。
たとえば暴力や脅迫によって人のものを奪う時はryöstääです。
一方、varastaaは人に知られないように盗む、もしくは単純に盗むことを指します。
たとえば、次のことが当てはまります。
- だれかの自転車を許可なく持ち去る
- 他人の財布からこっそりお金をくすねる
- 犬がテーブルの上の食べ物を持っていく
「○○を○○から盗む」という時はVarastaaとMinkä/Mitä(なにを)、 Keneltä/Mistä/Miltä(誰から、なにから、どこから)を組み合わせて表現します。
選択肢多すぎ!MitäとかKeneltäとか。
フィンランド語の沼にようこそ😭。
Varastaa Minkä/Mitä Keneltä/Mistä/Miltä
○○を○○から盗む
varastaaの後につづく単語の格変化には選択肢があります。
ちょっと頭が混乱しますが、他の動詞を使う時にも出てくるので覚えておきたいところです。
Minkä(属格)とMitä(分格)の使い分けをできるだけ簡単にまとめてみました。
- 数えられる1つのもの(財布、車など)→Minkä
- 数えられないもの(水、電気など)→Mitä
- ものの一部、1以外の数が示されている(お金、素材など)→Mitä
- 具体的な数字を示されない複数のもの(宝石ら)→Mitäの複数形
「めんどくさ!」となったついでに、Keneltä(人の奪格)、Mistä(出格)、Miltä(奪格)もチェック!
- 人から盗む→Keneltä
- 場所、団体などから盗む(道、会社など)→Miltä、Mistä
*他にも単数、複数などルールがあるかもしれません
Ammattivaras varasti lompakon mieheltä.
プロの窃盗犯が男性から財布を盗んだ。
Lapsi varastaa rahaa vanhempien lompakoista.
子供が両親の財布からお金を盗む。
Hän varasti sähköä 3000 euron edestä naapurilta.
彼/彼女は隣人から3000ユーロ相当の電気を盗でいた。
Koulusta varastettiin tietokoneita eilen.
昨日、学校から複数のコンピューターが盗まれた。
Rikollisryhmä on varastanut yli 200 polkupyörää kadulta.
犯罪組織は200台以上の自転車を道で盗んだ。
(実態のないものを)盗む
つぎに「(実態のないものを)盗む」です。
情報、時間、注目など、手で触ることはできなくても盗まれる対象になります。
- 新商品のアイディアを盗む
- 勉強時間を盗む
- ショーを盗む(注目を独り占めするなど)
こちらも「○○を○○から盗んだ」で文章の組み立て方は先ほどと同じです。
Pomo varasti uuden tuoteidean alaiselta.
上司は部下の新商品のアイディアを盗んだ。
Kännykkä varastaa nuorten opiskeluaikaa.
スマートフォンは若者の勉強の時間を盗む。
Lapsinäyttelijä varasti koko show’n lavalla.
子役は舞台上でショーのすべての注目盗んだ(独り占めした/舞台を食ってしまった)。
スポーツにおけるvarastaa
スポーツでも「varastaa」を使うことがあります。
たとえば陸上や水泳などのフライングスタート、野球の盗塁などです。
- フライングする
- 盗塁する
ただ、ネットにはそれほど例文が載ってなかったよ。
ちなみに、フライングはvaraslähtö、もしくはvilppilähtöと言います。
varaslähtö / vilppilähtö
フライングスタート(スタートの合図の前に走り出す/泳ぎ出す)
こちらは「○○から○○を盗む」という言い方はしないので、シンプルに使えばOKです。
Yksi kilpailija varasti lähdössä finaalissa.
ある選手が決勝でフライングをした。
Ykköspesällä oleva pelaaja yritti varastaa.
一塁選手が盗塁しようとした。
以上です!
意外と深かったvarastaaの世界😳