「習慣がある」「癖がある」などを意味するフィンランド語の「olla tapana」の使い方を紹介します。
習慣と癖って別物じゃないの?
日本人はそこ気になるよね。
習慣や癖を表す「olla tapana」
フィンランド語で「○○する習慣がある」「○○する癖がある」はどう言えばいいでしょうか?
「olla tapana」という表現を使います。
olla tapana
〜する習慣がある、〜する癖がある
たとえば「朝コーヒーを飲む習慣がある」は次のように表現します。
Minulla on tapana juoda kahvia aamulla.
朝コーヒーを飲む習慣がある。
「Minulla on tapana(○○する習慣を持っている)」とすることで、「する習慣がある」となります。
tapanaのあとは動詞の原型だよ💡
もちろん主語は「私」でなくても構いません。
Elinalla on tapana käydä kirjastossa sunnuntaisin.
エリナは日曜に図書館へ通う習慣がある。
また主語が場所のケースでは「Missä(内格) on tapana」となることもあります。
Japanissa on tapana riisua kengät eteisessä.
日本では玄関で靴を脱ぐ習慣がある。
「癖がある」も同じ表現なの?
ところで、日本語だと「習慣」と「癖」って別物ですよね?
「日本では玄関で靴を脱ぐ習慣がある」と「私は顔をさわる癖がある」も「olla tapana」で良いのでしょうか?
答えは、どっちも「olla tapana」で大丈夫です。
意識的であろうと、無意識であろうと、繰り返しやっている行動ならOKです。
Minulla on tapana koskea kasvoihin.
顔を触る癖がある。
Mummolla on tapana sanoa, että harjoittelu tekee mestarin.
おばあちゃんは「練習が達人を作る」が口癖だ。
昔の習慣や癖を表す「oli tapana」
「olla tapana」は過去形でも使うことができます。
過去形だと「○○する習慣/癖があった」、もしくはそれが転じて「〜したものだ」といった表現になります。
Minulla oli tapana uida kesäisin lapsena.
子供のころは夏になると泳いだものだ(泳ぐ習慣があった。)
過去形なので「子供のころは夏に泳ぐ習慣があったが、今はもう泳ぐ習慣がない」ということになります。
癖も同様です。
Minulla oli tapana lukea kirjoja suu auki.
口を開けて本を読む癖があった。
英語のサイトを見ると過去形の「oli tapana」を「used to」と訳している場合があります。
確かにその通りです。
しかし「oli tapana」は習慣(繰り返し行うもの)にだけ使えることを覚えておいてください。
たとえば「I used to be a doctor(以前、私は医者をしていた)」という表現に「oli tapana」は使えません。
例文
Äidillä on tapana rukoilla aamuisin.
母には毎朝お祈りする習慣がある。
Suomessa ei on tapana pitää uimapukua saunassa.
フィンランドにはサウナで水着をつける習慣はない。
Minulla oli tapana raapia päätä kun minua jännitti.
緊張すると頭を掻く癖があった。
Japanissa naisilla oli tapana lopettaa työnteko, kun he menivät naimisiin.
日本では女性は結婚と同時に仕事を辞める習慣があった。
以上です!
またフィンランド語がうまくなった気がする!