フィンランド語の「muutama」が指す量と使い方をおさらいします。
帰りが遅かったね。
一人で残業?
ううん。
Muutama työntekijä on vielä toimistossa.
(オフィスにはまだ数人の職員がいるよ)
Muutamaは「いくらか」って意味だよね。
具体的には何人くらいだろう?
とりあえず4人より多いよ!
muutamaはだいたい4以上
「いくらか、数人、数個」など、少ない数をあいまいに表現する時、フィンランド語では「muutama(いくらか)」を使います。
muutama
いくらか(の)、数人、数個の
Muutama työntekijä on toimistossa.
オフィスにはまだ数人の職員がいる。
では、具体的にどれくらいの量から使えるでしょうか?
だいたいの基準は4以上です。
そのため、上の文では4人、もしくはそれ以上がオフィスにいると考えるのが自然です。
なるほど。
4以上ね!
絶対ではないけど、そんな感じかな?
1、2で使うと違和感あるね。
ん、じゃあ3人は?
さきほど4人と書きましたが、実はフィンランドの法律で「muutama」は「3〜99の間の数」と定義されています。
しかし、3が含まれることに違和感を感じる人もいるようです。
確かに日本でも3は「いくらか」と言い換えず「3」もしくは「3人/個くらい」と言いますよね。
フィンランドでも、
「いや、3は普通に3個、3人って言うし」
という感覚はあるようです。
なので、日常生活で「muutama」と言われたら4以上を予想するのが妥当だと思われます。
ちなみに上限は相対的に変わると私は認識しています(10人と100人の職場では「muutama」の上限が違うはずです)。
ただ、基本的に少ないと感じられる数量なのがポイントです。
あくまで、だいたいの予想の話だよ!
muutamaの使い方
次に使い方です。
「muutama」は以下にルールを覚えておけばOKだと思います。
- 形容詞として、他の名詞とセットで使える
- 人でも物でもOK。
- 基本、単数で扱う
例文を見て感覚を掴んでください。
Muutama tyttö istuu penkillä.
何人かの女の子がベンチに座っている。
Muutama karkki on pöydällä.
机の上にいくつかキャンディがある。
Muutama sairaanhoitaja asuu tässä lapussa.
この棟には数人の看護師が住んでいる。
「muutama」の後は単数系の名詞、動詞だね!
そう、英語の「a few」みたいに、一つの塊として単数で扱われるよ。
文の中で格変化する際も、基本は単数系のままです。
Lapsi lainasi muutaman kirjan.
子どもはいくらか本を借りた。
Olen tutustunut muutamaan opettajaan.
数人の教師と知り合いになった。
例文
Matkustin Helsinkiin muutama viikko sitten.
数週間まえにヘルシンキへ旅行した。
Vain muutama kaveri tietää hänen oikean nimensä.
その人の本当の名前を知っているのは友人数人だけだ。
Löysin muutaman sadan euron edestä kultaa.
数百ユーロ相当の金を見つけた。
以上です!
またね!