フィンランド語の接尾語「-kin / -kaan / -kään」について数回に分けて整理します。
第一回は、「〜も」「〜もまた」となる使い方についてです。
「Minä + kin」で「私も」って意味になるやつ?
そうそう「Minäkin」みたいな!
否定系なら「-kaan/-kään」を付けるやつ。
その表現なら使ったことあるよ!
たまに「-kin」をどこに付けるか迷うけどね。
その辺を整理してみよっか。
今回は「〜も」をおさらいしてみよう!
基本の意味と使い方
「私も行く/行かない」
「寒くもある/ない」
「泳ぎもする/しない」
このような「〜も」という表現をする時、フィンランド語では単語の終わりに「-kin / -kaan / -kään」をつけます。
-kin / -kaan / -kään
〜も、〜もまた、〜も同様に
「-kin」は肯定文に、「-kaan / -kään」は否定文に使います。
肯定文
Minäkin menen.
私も行く。
否定文
Minäkään en mene.
私も行かない。
ここまでは基本だね。
「-kin / -kaan / -kään」は名詞、形容詞、動詞など、いろいろな単語に付けることができます。
格変化した単語にも付けることができます。
例を見て感覚をつかんでください。
Se kauppa on auki yölläkin.
その店は夜中も空いている。
Lumi on kaunistakin.
雪はまた美しくもある。
Ei saa avata lahjaa liian aikaisin eikä myöhäänkään.
プレゼントは開けるのが早く過ぎてはいけないし、遅く過ぎてもいけない。
なお、この表現は文脈が大切です。
「〜も」と言うからには、何に対して「〜も」なのかハッキリさせましょう。
どこに「-kin」や「-kaan / -kään」を付けるかは、日本語と同じ感覚でOKです。
次の例3つの例を見てください。
① Minäkin rakastan sinua.
私もあなたを愛している。
② Minä rakastan sinuakin.
私はあなたも愛している。
③ Minä rakastankin sinua.
私はあなたを愛してもいる。
日本語の「〜も」と同じように、「-kin」を付ける場所によって意味が変わっていますよね。
①は「私の他にもあなたを愛している人がいる」、②は「あなたを愛しているが、他にも愛している人がいる」といったニュアンスになります。
③も「あなたを愛している」だけでなく、たとえば嫌ってもいる/尊敬してもいる/養ってもいる…といった含みのあるニュアンスになります。
確かに日本語と同じだね!
そう「〜も」を付けるところに「-kin / -kaan / -kään」を付ければいいんだよ。
ただし、動詞に「-kin / -kaan / -kään」を付けるときは注意が必要です。
なぜなら、動詞に限って「予想した通り」もしくは「予想だにせず」という意味でも使われます。
これを回避するには「私はAをして、Bもして、Cもした」と、文脈に気を配るのがポイント。
この使い方については、第二回で説明します!
今回はここまで!