10年以上フィンランドに住み、あらゆるフィンランド語コースを受けた経験から、「語学学校で効果的に学ぶ5つのポイント」を紹介します!
フィンランドで語学学校に行くつもり。
でも、効果がでなかったらイヤだな。
そんなガッカリを防げます。
授業、グループレッスンの受け方、大事です。
①自分のレベルに合ったコースを選ぶ
語学学校、市民講座、国際交流センターなど、フィンランドではいろいろなフィンランド語コースを見つけることができます。
コースは超初級から上級の会話コースなど、レベル分けされているのがふつうです。
まずここで、自分のレベルに合ったコースを受けるのがめっちゃ大事!
簡単すぎる/難しすぎるコースを受けても、あんまり意味ないです。
特に初級の簡単すぎるコースは注意しましょう。
すでに知ってることを繰り返すのは時間の無駄です。
初級コースは進みもスローペースで、まだできていない人に合わせて進みます。
「復習になるから」と思っても、高い確率でイヤになります。
じゃあ、難しすぎるコースはどうでしょう?
ビギナーが上級コースに飛び込んで、良い結果を得られるケースもあります。
でも、これも慎重に。
とういうのも、フィンランド語は単語の活用が死ぬほどあるからです。
活用の仕組みがわかっていないうちに上級コースに行っても、ついて行けません。
活用や文の組み立てなど、「フィンランド語の全体像が見えたぞ!」となってからチャレンジするのが良いです。
授業のレベルが合わないと思ったら、コース替えを交渉してみましょう!
フィンランドも言ったもん勝ちです。
要求は口に出した方がいいです。
「別のクラスも見学してみたい」と相談してみてください。
私が市民講座でコースを変えられるか聞いたときは、「授業料は同じだから、好きに変えていいよ」と言われました。
②先生の前に座る
対面授業の場合、座るのは先生の目の前、もしくは2列目がベストです。
理由は簡単。
視覚的ノイズがないからです。
私が語学学校にいたとき、次のことが授業中によく起こっていました。
- リンゴ丸かじり
- 自撮り
- 髪のお手入れ
出身国によるマナーの違いもありますが、語学学校をなめきっていて好き放題する人もいます。
こんな人が前にいたら授業に集中できませんよね。
おもしろ過ぎて無視はムリ!
というわけで、前方の席がおすすめ!
他の受講生を邪魔しない限りフィンランドの先生は生徒に介入しません。
ただ「パリピと友達になりたい⭐️」って場合は、後ろの方の席がいいかも(笑)?
語学学校では生徒がペアになって会話の練習をすることがよくあります。
そこで、やる気ゼロの人とペアになるとキツイです。
やる気のある人の隣に座るのもめっちゃ大事です。
やる気のある人の特徴:遅刻してこない、教科書や筆記用具を持ってきてる
ペアは最初に話した人と固定されることもよくあります。
「この人と練習したい」と思える人を見つけておきましょう。
コースの終盤まで教科書持ってこない人もいるよ。
ずっと教科書を見せてあげる羽目になる可能性も…😱
③クレームは入れるべし
マナーの悪い人はどこにでもいます(特に初級!)。私も我慢が限界に達したケースがありました。
迷惑行為が続いたら、先生や学校にクレームを入れるのも大事。
ストレスは勉強の妨げになります。
迷惑行為の例:
- 騒ぐ、電話する
- 遅刻して授業を止める
- 周りにちょっかいを出す
学級崩壊もあるよ!
ダメな先生でない限り対応してくれます。
繰り返します、フィンランドは言ったもん勝ちです。希望は口に出しましょう。
問題の答えを1人で全部言ってしまったり、他の受講生の間違いをキツく指摘するクラスメートがいました。先生に相談したら対応してくれました。
ただクレームは実害がある時にだけすること。
イライラしますが、スルースキルを身につけましょう。
単位や手当をもらうために仕方なく学校にいる人もいます。
人の行動にはそれなりの理由があります。実害がなければ放っておきましょう。
すてにペラペラなのに、初級コースに居座る人もいたな…
まあ、みんな事情があるんでしょう。
④目的、希望を伝える
語学学習に通うにあたって、具体的な希望があるなら先生に伝えるのもおすすめです。
- 面接の練習をしたい
- ○○の資格に合格したい
- 語彙を増やしたい
要望を伝えれば、授業を工夫してくれるかもしれません。
先生も受講者が何を望んでいるか知りたかったりします。
たとえばHygieniapassi(衛生管理パスポート)などの試験対策をしてくれるかもしれません。
ほとんどの先生は受講者の細かい発音、文法ミスは指摘しません。
間違いをいちいち直していたら授業が進まないからです。
物足りない人は「細かいところも直してほしい」と伝えるのをおすすめします。
「活用が間違ってたら教えてください」といった感じです。
希望を伝えておけば、先生もさじ加減が解ります。
先生は外国人のフィンランド語に慣れているので、間違いだらけでも通じてしまいます。教室の外で通じるレベルを目指すなら、厳しくしてもらう方がいいです。
⑤質問しまくる
学校を卒業したあとに思うこと、それは…
語学学校の先生はめちゃくちゃ貴重な存在だった!です。
というのも、言語の「どうして?」はネイティブでも答えられない人が多いからです。
例えば外国人に助詞の『で』と『に』の違いを聞かれても、うまく説明できませんよね。
フィンランド語でも同じです。
フィンランド語の質問は教師としてトレーニングを積んだ人に聞かないと、満足した回答は得られません。
一部の言語好きをのぞいて、フィンランド人はフィンランド語の話題に興味ないです。質問ばかりしてるとウザがられます。
卒業したら、次のコースに行く、高いプライベートレッスン、もしくは独学…と学習の難易度があがります。
在学中は質問しまくって、授業の元をとりましょ!
個人レッスンは1時間20〜50ユーロくらいします。
気になる言い回しや、使えるようになりたい表現があったらメモしてください。
「先生に聞くことリスト」を作って卒業までにコンプリートを目指しましょう。
マイナー言語のフィンランド語の疑問を解決するのは至難の業。ネットで資料を見つけるのは大変です!
ただし、先生の休み時間や退勤時間には考慮して質問してね!
以上、参考になれば嬉しいです。
質問があればX(旧ツイッター)で気軽に聞いてくださいね🎵