フィンランド語の「寝る、眠る」に関する動詞を5つ紹介します。
「眠る」と一言で言っても、多くの表現があるよね。
「寝付く」「居眠りする」とか。
そうそう。
日常会話でもいろんな「眠る」の表現が出てくるよ。
今回は5つの動詞をピックアップしたよ!
「寝る」を表す基本の動詞は「nukkua」です。英語の「sleep」に当たります。
nukkua
寝る、眠る
Kissani tykkää nukkua poikani sylissä.
私の猫は息子の膝の上で寝るのが好きです。
「nukkua」はまた動かないものを比喩的に言うときにも使います。
たとえば、日本語のように死を「永遠の眠りにつく」と表現したりします。
Mummo nukkuu ikuista unta haudassaan.
祖母はお墓で永遠の眠りについている。
「nukahtaa」は「眠りに落ちる」「寝入る」という意味です。
nukahtaa
眠りに落ちる、寝入る
「nukkua」との違いは、自分の意思では必ずしもコントロールできないところです。
そのため、たとえば「うっかり寝てしまった」といった表現に使われます。
Nukahdin tauolla sohvalla.
休憩中にソファで寝てしまった。
「寝落ちする」ってニュアンスでも行けそうだね。
確かに!
Isä nukahtaa aina elokuvaa katsoessaan.
父は映画を見ているといつも寝落ちしてしまう。
「saada unta」もよく聞く表現のひとつ。
これは「眠る」「寝付く」「睡眠を得る」というニュアンスです。
saada unta
眠る、睡眠を得る
ちなみにuntaの原型はuni(夢、眠り)だよ!
この表現は否定系や疑問系で聞くことが多い気がします。
「眠れなかった。」
「よく眠れましたか?」
といった感じです。
En saanut unta eilen.
昨日は眠れなかった。
Saitko unta?
眠れましたか?
ちなみに「En nukkunut eilen.」だと、ただ寝ていない事実を話していますが、「En saanut unta eilen.」だと、眠りに落ちることができなかったというニュアンスの違いが発生します。
「torkkua」は軽い、短い眠りを指す言葉です。居眠りをする、うとうとする、といったニュアンスで使います。
torkkua
居眠りする、うたた寝する、うとうとする
Oppilas torkkui pulpetin ääressä.
生徒は勉強机で居眠りをした。
この言葉から派生して、昼寝用などのブランケットを「torkkupeitto」と呼んだりもします。
「tuutua」はあまり一般的な表現ではありませんが、これも「眠る」という意味。
子供に使うことが多いです。
tuuta
(子供向けの表現)寝る、眠る、ねんねする
Vauva tuutui kehdossa.
赤ちゃんはゆりかごで眠る。
この言葉から派生して、子守唄は「tuutulaulu」と言います。
以上です!
意味が複数ある「valvoa」の意味と例文