「落ち着いて〜する」とフィンランド語で言う時に使う「rauhassa」と「rauhallisesti」の違いを紹介します。
ごはんだ!いただきます!
うっ!ゲホゲホ!
急いで食べたせいで喉に…
うわ、お茶碗もひっくり返しちゃった!
落ち着いて!
Syö rauhallisesti
でも、食べる時間が限られてるんじゃなかったっけ?
時間はたっぷりあるから、自分のペースで食べて。
Voit syödä rauhassa.
ん?「rauhallisesti」と「rauhassa」の違いはなんだ?
「落ち着いて…」はどっち?
「落ち着いて○○する」と言う時、「rauhassa」と「rauhallisesti」どっちを使うか迷う時があります。
どちらも「rauha(平和)」が入っているので、似た意味ではあります。
しかし微妙にニュアンスが違います。
今回はこの2つの違いを見てみましょう。
ここでは「食べる」を例としますね。
たとえば「ゆっくり自分のペースで落ち着いて食べてね」と言いたいとします。
こういう時は「rauhassa」を使います。
Syö rauhassa.
落ち着いて食べて。
(ゆっくり自分のペースで、安心して)
「rauhassa」は「平和の中」と訳せるよう、安心しているイメージです。
慌てたり、変な心配をせずに、自分のペースで…といったニュアンスになります。
rauhassa
落ち着いて、安らかに
もしランチ休憩に入る時に言われたなら、「急がなくていいよ〜、自分のペースゆっくり食べな〜。」と解釈できます。
安心してピースフルな感じだね。
では「rauhallisesti」はどうでしょう?
さきほどの「安心」というニュアンスより「早食いせず、静かに」といった印象を受けます。
もしくは、子供がギャーギャー騒ぎながら食べていて「落ち着いて食べなさい!」という感じがします*。
*もちろん、状況や言い方やニュアンスは変わります
Syö rauhallisesti.
落ち着いて食べて。
(慌てず、騒がず、穏やかに)
これは「rauhallisesti」に「落ち着いて、静かに、冷静に」などの意味があるからです。
rauhallisesti
落ち着いて、静かに、冷静に、穏やかに
ただ夫いわく、あまりこういう言い回しはしないそうです(ネットでは出てきますけどね)。
次のような文章の方がしっくりきます。
Vaikka olisi kuinka kiire, kannattaa syödä rauhallisesti.
たとえどんなに忙しくても、落ち着いて食事するべきだ。
rauhassaはピースフルな感じ、rauhallisestiは行動が落ち着いてる感じかな。
ちなみに「rauhallisesti」は動詞の「sujua(うまく行く)」と一緒に登場することが多いです。
「sujua rauhallisesti」で「順調に」「平和裡に」といった状況を表現します。
Liiton mielenosoitus sujui rauhallisesti.
組合のデモは順調に進んだ。
頻出単語なので、セットで覚えられるといいですね。
Meillä on paljon aikaa. Tee kotitehtäväsi rauhassa.
時間はたっぷりある。ゆっくり落ち着いて宿題やりなよ。
Älkää häiritkö muita. Tehkää tentti rauhallisesti.
他の人の邪魔しないで。落ち着いてテストを受けなさい。
Vappu sujui rauhallisesti.
ヴァップは平和裡に終わった。
以上です!
もし解釈が間違ってたら教えてね!