フィンランド語で「お気に入り」を意味する表現をいくつか紹介します。
この本はぼくのお気に入りなんだ!
「お気に入り」はフィンランド語でなーんだ?
「suosikki」でしょ!
お、素晴らしい!
でも「suosikki」の他にも言い方があるよ!
「お気に入り」を表す2つの言葉
フィンランド語で「お気に入り」は「suosikki」という形容詞で表現します。日本語と同じく「一番好きなもの、気に入っているもの」を表します。
suosikki
お気に入り(の)
Tämä kirja on suosikkini.
この本は私のお気に入りです。
*「-ni」は「私の」を意味する接尾語です。
なお「suosikki」は形容詞ですが、「お気に入りの○○」と言う時は「suosikki○○」と、スペースを開けずに名詞にくっつけます。
ちょっと注意が必要です。
Tämä on suosikkielokuvani.
これはお気に入りの映画です。
※suosikki elokuvaではなくsuosikkielokuva
もう一つ、お気に入りには「lemppari」という口語表現もあります。
こちらは「suosikki」とちがい、名詞です。
lemppari
お気に入り(のもの)
Tämä elokuva on minun lemppari.
この映画は私のお気に入りです。
もう一つ、「lellikki」という言葉があります。
こちらは「ひいき」といったニュアンスがある「お気に入り」です。
たとえばグループの中で、他より良い扱いをうける人などを指します。
lellikki
お気に入り(他より良い扱いを受ける人)、贔屓
Pekka on opettajan lellikki.
ペッカは先生のお気に入りだ(贔屓されている)。
ネガティヴなニュアンスを含むから、使う時は気をつけて。
その他の「お気に入りの」表現
「lempi-」という接頭語をつけることで「お気に入りの○○」と表現することもできます。
lempi–
お気に入り(の)
Koira on Hannan lempieläin.
犬はハンナのお気に入りの動物です。
ちなみに「lempinimi」という表現は「お気に入りの名前」ではなく「あだ名」という意味です。
混合しないようにしましょう。
なおlempiは詩的な表現で愛という意味です。日本語でもあだ名は「愛称」とも言うので覚えやすいですね。
lempinimi
あだ名、愛称、ニックネーム
Jaakon lempinimi on Jaska.
ヤーッコの愛称はヤスカです。
例文
Kuka on sinun suosikkijäsen?
あなたのお気に入りのメンバー(推し)はだれ?
Nämä kengät ovat lapsen lempparit.
この靴は子供のお気に入りだ。
Esikoinen on ollut aina isän lellikki.
第一子はいつも父親のお気に入りだった(えこ贔屓)。
Kuuntelen aina lempikappalettani kun kokkaan.
料理をする時はいつもお気に入りの音楽を聴く。
以上です!