フィンランド語の「正しい」を意味する「oikein」と「olla oikeassa」の使い分けを整理します。
「正解」や「正しい」はフィンランド語で「oikein」だよね。
そう!
じゃあ「Olen oikein(ぼくは正しい)」。
そのフィンランド語、正しくない!
「oikein」と「olla oikeassa」の使い分け
フィンランド語で、正解や正しいは「oikein」と表現します。
試験やクイズなどでも使われるので、間違いを意味する「väärin」とセットで覚えていると思います。
しかし、「正解/正しい」=「oikein」と覚えるとちょっと危険。
たとえば、「私は正しい」を「Olen oikein」とは言えません。
正しくは「olen oikeassa」です。
この2つの違いは一体…!
2つの使い分けをザックリまとめると、次のようになります。
oikeinは基本「答えが正しい」と言う時に使います。
olla oikeassaは「人や意見が正しい」と言う時に使います。
例えば「フィンランドの首都はどこ?」という質問に「ヘルシンキ」と答えたとしましょう。
このように「答え」が正しい時は「oikein」を使います。
Sinun vastaus on oikein.
あなたの答えは正しい。
このような会話のイメージです。
フィンランドの首都はどーこだ?
ヘルシンキ!
Sinun vastaus on oikein.
(あなたの答えは正しいです)
では、「フィンランドの首都はヘルシンキですよね?」と聞かれ「あなたは正しいです」と言う時はどうでしょう?
この時に正しいと言いたいのは「あなた」もしくは「あなたの意見」です。
そのため「olla oikeassa」を使います。
Sinä olet oikeassa.
あなたは正しい。
フィンランドの首都はヘルシンキだよね?
Sinä olet oikeassa.
(あなたは正しいです)
ここで使い方のポイントを押さえておきましょう。
oikeinは副詞なので動詞と組み合わせて使うことができます。
Vastasit oikein.
あなたは正しく答えました。
Laskit oikein.
あなたは正しく計算した(答えは正しい)。
一方、oikeassaは副詞ではないので、動詞「olla」と一緒に使わなければいけません。
Asiakas on aina oikeassa.
お客様はいつも正しい。
またoikeinは、その一言単体だけで使えることも覚えておいてください。
-フィンランドの首都は?
-ヘルシンキです。
Oikein!
正解!
ところで、答えが正しい時、「oikein」の代わりに「oikea」が使われる時があります。
Sinun vastaus on oikea.
あなたの答えは正しい。
これは書き間違い…ではなく、質問の形態によります。
たとえば「フィンランドの首都は?」といったように、答えに選択肢が無い場合は「oikein」を使います。
一方、「フィンランドの首都は?A.トゥルク B.ヘルシンキ C.ロヴァニエミ」と、答えに選択肢がある場合は、「oikea」を使います。
-フィンランドが独立した年は?
-1917年
Sinun vastaus on oikein.
あなたの答えは正しい。
-フィンランドが独立したのは、1907年か1917年?
-1917年
Sinun vastaus on oikea.
あなたの答えは正しい。
最後に例を見ておさらいしましょう!
Minun pitää vastata vähintään viiteen kysymykseen oikein.
最低5問に正解しなければいけない。
Sataa vettä tänään. Säätiedotus oli oikeassa.
今日は雨だ。天気予報は正しかった。
-箱の中はなんだと思う?
-ケーキ?
Arvasit oikein!
予測的中だね!
Mummoni oli oikeassa. Tsutsinoko on oikeasti olemassa!
おばあちゃんは正しかった。ツチノコは本当に存在した!
-日本とフィンランド、どちらが大きいでしょう?
-日本。
Vastauksesi on oikea.
正解です。
以上です!
私はずっとこの使い分けができていませんでした!