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「〜寸前、ところだ」はフィンランド語でなんと言う?

転ぶ寸前

フィンランド語の「〜寸前、ところだ」を表す「olla vähällä」の意味と使い方を紹介します。

助手いぬ
助手いぬ

ギャー!遅刻寸前

みんみ
みんみ

寸前…いい表現ですね。
例文を作ってみましょう。

助手いぬ
助手いぬ

い、今⁉️

みんみ
みんみ

今でしょ!
「olla vähällä」って言い回しがあるよ。

「〜寸前、ところだ」

「○○寸前」「○○ところだ」などを表す時、フィンランド語では「olla vähällä」という表現を使います。

olla vähällä(動詞の原型)
寸前、〜ところだ

例えば「遅刻寸前」は「Olen vähällä myöhästyä」です。

Olen vähällä myöhästyä.

私は遅刻寸前だ。

これは「まだ遅刻と確定していないが、遅刻する直前の状態である。」といったニュアンスになります。

もうひとつ例文を見てみましょう。

Hän on vähällä menettää kaikki säästöt.

彼は貯金を全て失う寸前だ(失うところだ)。

こちらも同じく「まだ失ってはいないが、失う直前の状態である」という意味になります。

みんみ
みんみ

ただ、この表現は圧倒的に過去形で使われることが多いよ。
次の章を読んでね。

「〜寸前、ところだった」過去形での使用

「olla vähällä」という表現は、もちろん過去形でも使うことができます。

というか、過去形で使うことが多いです。

Olin vähällä myöhästyä.

私は遅刻寸前だった(するところだった)。

過去形だと、「物事が起こりそうだったが、起こらなかった」という意味になります。

つまり、この文だと「遅刻しそうになったが、遅刻はしなかった」と解釈できます。

助手いぬ
助手いぬ

肯定文だけど、否定文みたいなニュアンスがあるね。

こちらの例文も見てみましょう。

Isä oli vähällä heittää tärkeän asiakirjan pois.

父は重要な書類を捨ててしまうところだった。

こちらも「書類を捨てそうになったが、捨てなかった(書類はまだある)」と解釈できます。

死ぬ寸前だった

ところで「olla vähällä」は「死ぬ寸前だった(死にかけた)」という表現が定型文のように使われています。

せっかくなので使えるようになっておきましょう。

Olin vähällä kuolla.

死ぬ寸前だった。死にかけた。

病気の場合は、Mihin(入格)と組み合わせることで「〜で死ぬ寸前だった」と原因を伝えることができます。

Isoisä oli vähällä kuolla ruokamyrkytykseen lapsena.

祖父は食中毒で子供のころ死にかけた。

一方、事故などの場合はMissä(内格)と組み合わせます。

Tyttö oli vähällä kuolla auto-onnettomuudessa.

少女は車の事故で死ぬところだった。

例文

最後に例文を見ていきましょう。

ちょっと捻った表現も混ぜてみました。

Join liikaa. Olen vähällä oksentaa.

飲みすぎた。今にも吐きそうだ(吐く寸前だ)。

Kimi oli vähällä tulla huijatuksi.

キミは騙される寸前だった。

Vauva oli vähällä pudota sängystä, mutta vanhemmat huomasivat.

赤ん坊はベッドから落ちるところだったが、両親が気がついた。

Suomen leijonat oli vähällä tehdä historiaa voittamalla MM-kisat.

フィンランドのホッケーチームは世界選手権で歴史を作りかけた。

Olin vähällä kuolla maanjäristyksessä.

地震で死にそうになった。

以上です!

みんみ
みんみ

こういう表現は、意識しないと覚えられないよね。